Simple Life

便利の行き先

北欧で特に感じることです。コペンハーゲンでもストックホルムでも、すっきりとシンプルで使いやすく、作業が楽にできるデザインによく出会います。日本人にはサイズが少し大きかったり、使う時に予想よりもう少し力が必要なことはありますが、“便利”のために工夫された形跡を感じ取れます。その分、紋切り型の大量生産品よりは値段は高いです。

どうして便利を追求するんでしょう?

それは、“自分でする”からではないでしょうか?道具に含まれる自分の利便性のためのデザインにお金を払っています。
いわゆる先進国では物価は高いので、できることならどんなことも外注せずに、自分でやってしまえば、お金はかかりません。バカンスや別の“楽しみのため”にお金を使えます。そして、「いつやってくれるんだ?ここはこうしてくれ。」と同じことを繰り返すことになる煩わしいやりとりも不要です。

人件費の安い国では、自分でできることを誰かにやってもらっても出費はタカが知れています。掃除機が不便でも、椅子が重くても、食器洗い機がなくても、日曜大工仕事が苦手でも、外注すればコト足ります。説明するのが面倒でも、安いんだからそんなもの、仕上がりクィリティが多少低くても、安いんだからまた頼めばいい。利便性は人件費として現れます。

どちらも一長一短あると思いますが、便利を追求したその行き着く先はいったいどこでしょう?